アロマテラピーはがんに効く

アロマテラピー

脇役的な位置

アロマテラピーとは一体何でしょうか。それは、自然界の植物の香りやその働きの力をかりて、心や身体のトラブルを軽減し、健康や美容に役立てていこうとするものです。

アロマテラピーとがんとの関係についてはどうでしょうか。多くの人は自分がガンだと宣告されると多大のショックを受け、その後の生活や人生のことを考え、大変悩むために不安な時期を過ごすものです。

そんなときに、アロマテラピーによって、患者が持つ不安感やうつなどの精神的症状の改善をはかったり、がんに伴う痛みなどの身体的症状の緩和、抗がん剤や放射線療法の副作用を軽減することができるのです。

香りが果たす役割は大きい

しかし、たかが「におい」程度でそんなに違いが出るのでしょうか。

たとえば、普通の嗅覚の持ち主ならば、肥溜めのような悪臭のするところでリラックスして眠ることができるでしょうか。いいえ、その匂いがもたらす心地悪さに耐え難いものを感じ、リラックスできるどころか、ストレスを抱えてしまうのではないでしょうか。

そもそも悪臭の原因となるガス類は、人間の身体にとって悪い影響・有毒性があるものです。私たちはそのような有毒ガスにさらされれば健康にとってマイナスとなるからこそ、それを悪臭として感じ、自然と避けることができるように造られているのです。

悪臭が健康にとってマイナスとなるように、自分が「心地よい」、「いい香り」と感じるものは健康を促進します。

アロマテラピーの研究者によると、その「心地良い」と感じる香りは、わずかな量であっても、人間の体に様々な影響を及ぼしているということです。

心地良い香りは身体にも良い

鼻で「いい香り」だと感じるとき、私たちの身体にはどのような良い影響が出ているのでしょうか。

まず、「これはいい香り」だと感じるなら、知らない間に脳の中でストレスは緩和されています。そのようにストレスが緩和されれば、身体内における免疫力は向上することがわかっています。

また、香りは無数にありますが、その中でもいくつかの香り成分には成分そのものが身体機能に作用して免疫力強化などに役立っているものもあります。たとえば以下のようなものがあります。

  • 乳香(フランキンセンスとも呼ばれる)にはがん細胞の増殖を防ぎつつ、がん細胞を死滅させる効果があるかもしれない。
  • ローズマリーは、抗うつ作用や抗菌作用、抗ウイルス作用などがある。
  • ローズやゼラニウムに含まれるゲラニオールという成分には強い抗がん作用がある。
  • カモミール・スペアミントなどは、放射線治療や抗がん剤の副作用として生じる吐き気の軽減に有効とされる。

注意点

アロマテラピーは良いことばかりのように思えるかもしれませんが、幾つかの注意点もあります。用い方を間違えると身体によくない影響を与えたり、がんの成長を助けてしまったりすることもあります。

たとえば、メラノーマ(黒色腫瘍)を患った方はアロマテラピーでベルガモットを使わないほうがよいとされていたり、乳がん患者はフェンネルやクラリセージを避けるよう勧告されています。

いずれにしても、治療目的にアロマテラピーを利用する場合は、専門知識や技術のある人に相談しながら行なうと間違いないでしょう。