アルコールとたばこをがん対策のためにやめる

禁煙

たばこ

がん発症の原因のうち、8割が生活環境に起因するといわれています。その中でも、3分の1は食事内容で、3分の1はたばこです。

たばこは百害あって一利なしなので、がんに限らず、様々な疾患のためにもやめなければなりません。もちろん、受動喫煙による二次被害を発生させないために、家族や恋人、友人のことを考えるのもやめる理由に含まれます。

今までヘビースモーカーだったとしても、途中でやめることには意義があります。たばこを吸い続けた人より途中で禁煙した人のほうが、がんの発生及びがんによる死亡リスクが低くなることがIARC(国際がん研究機関)によって発表されています。

たばこが関係するがんには、煙が直接触れる肺や咽頭、口腔のがんがありますが、乳がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、胃がんなど、様々ながんが誘発されることもわかっています。

アルコール

ではアルコールはどうでしょうか。WHO(世界保健機関)の発表によれば、飲酒は口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんの原因になるとされています。

アルコールを代謝できる量は人によって違いがありますが、一般にお酒に弱いと言われているような人、少量の飲酒で皮膚が赤くなるような人は、アルコール代謝の際に生成されるアセトアルデヒドによる食道がんのリスクが高くなるとも言われています。

厚生労働省の研究によりますと、男性に発生したがん全体のうち13%が週300g以上の飲酒によるものと考えられています。女性では飲酒者のデータが十分でないために不透明な部分がありますが、50~70g以上の飲酒によってがんによる死亡リスクが高まるとみられています。

「酒は百薬の長」と言われるように、適度のアルコールが効能を発揮することはたしかにあります。しかし、ここではがんリスクとアルコールとの関係で考慮しています。

300gというと、1缶(350ml)でオーバーしてしまう量です。この分野で厳格に制限したいなら、断酒が最もよい方法かもしれません。

他にアルコールにはどのような弊害があると考えられるでしょうか。

アルコールは寝付きを良くするものの、眠りそのものは浅くなってしまいます。夜中や明け方に目を覚ましやすい状態となり、疲れが十分に取れない状態を引き起こします。疲労が溜まった状態ががんと闘う身体の免疫機能にとって何のプラスにもならないことは明らかです。

たばことアルコールによるがんの危険性は今までの研究により明らかになっています。がんの予防・対策を考える人にとって、たばこやアルコールを続けるメリットは何もないどころか、害そのものです。

せっかく食事療法でがん対策をしていても、たばこやアルコールでがんリスクを上げてしまえば本末転倒です。それは本当にもったいないことなので、がんと離れた生活を望むなら今すぐたばこやアルコールを断つのは重要なことです。