抗がん剤はあまり効かない

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抗がん剤があまり効かないというのは衝撃的です。抗がん剤には吐き気や髪の毛が抜ける、だるさなどの副作用がよく知られており、それだけのリスクを負ってでも受けるだけの価値がある治療と思われています。

しかし、抗がん剤が効くがんと効かないがんがあることはほとんど知られていません。もっとはっきり言うなら、抗がん剤が効かないがんのほうが多いのです。

抗がん剤といえば、現在の日本のがん治療における3本柱、「手術」、「放射線」、「抗がん剤」のうちの一つですから、意外な事実です。

放射線が効くがんと効かないがん

もうすこし踏み込んで考慮してみましょう。具体的に言うなら抗がん剤が効かないがんとはどのような種類のがんでしょうか。

  • 大腸がん
  • 胃がん
  • 肺がん(肺がんの一種である小細胞がんは除く)
  • 肝臓がん
  • 子宮がん
  • 食道がん
  • すい臓感
  • 腎臓がん
  • 甲状腺がん

上記のがんには抗がん剤はほとんど効きません。大腸がんや胃がんや肺がんが日本のがんの多数を占めていますから、多くのがんには抗がん剤が効かないといえます。多少の延命効果は認められるかもしれませんが、それも一時的なものにすぎません。

では逆に放射線治療が効果的ながんとはどのようなものでしょうか。

  • 子どもの急性白血病
  • 一部の卵巣がん
  • 睾丸腫瘍
  • 肺がんの一種である小細胞がん
  • 子宮の絨毛がん
  • ある種のリンパ腫

これらのがんには確かな効果があることがわかっています。ですから、抗がん剤が効くがんと効かないがんがあることはもっと認知されなければなりません。

なぜ用いられている?

ではなぜ、抗がん剤が万能薬のように位置づけられ、用いられているのでしょうか。

この背景には様々な問題があり、製薬会社や病院に大きな利益をもたらす薬の金銭価値など、大きな声で言えないようなものもあります。

また、動物実験で腫瘍の縮小が認められれば認可されるシステムがあるのが現状です。つまり、少しでも効果があるとされたなら、それが一時的な効果だとしても治療法として公認されてしまうのです。

実際に抗がん剤を用いれば腫瘍の縮小が認められる場合も少なくありませんが、その効果は長続きしません。薬効の限界が来た時、腫瘍はまたぐんと大きくなるのです。抗がん剤の効果は不完全な場合が多いのです。一時的には効きますが、最後まで効きません。

そうなると大抵の場合、医師は新たな抗がん剤をすすめてくるでしょう。すすめられた抗がん剤が「当たり」だった場合、また一時的に腫瘍は小さくなります。しかし、効き目の限界が来ればそれまでです。腫瘍は再び成長を始め、イタチごっこの繰り返しです。

残念ながら最後には「もう使える薬はありません」という残酷な現実を突きつけられることになります。

他の問題点

ご存知のように、抗がん剤は正常な細胞にまで害を与えるという副作用もあります。そうなると、正常な細胞が傷ついてしまい、それがもとで二次的ながんを引き起こしてしまう恐れもあるのです。

副作用は吐き気や髪の毛が抜けるといった部分だけでなく、細胞レベルでも生じてます。

そもそも「がん細胞を薬で殺す」という考え方自体に問題があるのかもしれません。がん細胞といえども、元々は私たちの身体の一部です。がんが成長してしまうのはがんが育ちやすい体になっているからです。

いくら抗がん剤によってがんを叩いたところで、がんが成長しやすい環境をなんとかしなければ無駄となります。生じてしまったがんは手術などで出来る限りの除去が望ましいですが、その後はがんが育ちにくい身体づくりを真剣に考慮する必要があります。なんといっても抗がん剤は多くのがんにほとんど効かないのです。