豆類でタンパク質を摂取

豆類
がんの食事療法でお馴染みのゲルソン式食事療法において、豆類は一切禁止とされています。これは、欧米においてあまり豆類を食べる習慣がないため、その良さが理解されていなかったことが原因にあったようです。

日本の医学博士である星野仁彦氏が豆類の栄養やその健康効果のデータをゲルソン協会に報告したところ、豆類の摂取を推奨しても問題なしという結果になりました。

では、豆類とがんとの関連について見てみましょう。

豆類の有効性

豆類はどのようにがんに対して有効なのでしょうか。

ガン抑制

豆類の代表格である大豆は言わずと知れた植物性たんぱく質ですが、この大豆たんぱくに多いアミノ酸であるアルギニンは、がんに対する免疫活性を高め、がんの増殖を抑える働きがあります。

また、豆類には、プロテアーゼ抑制因子といって、腸内の発がん物質の働きに対抗する物質が含まれています。

食物繊維が豊富

大腸がんなどの発症リスクとなるもののひとつに便秘があります。食物繊維が不足していることがその原因の大部分を占めています。

そこで、豆類の登場です。豆類には非常に多くの食物繊維が含まれており、量の割にカロリーが低めで、タンパク質を効率よく摂取できます。

肝臓や腎臓へ負担をかけない

同じタンパク質でも牛肉や豚肉などの動物性たんぱく質の場合、窒素が多く含まれているため、それを消化したり排泄したりする過程で肝臓や腎臓に多大の負担をかけてしまいます。

一般的にがん患者もしくは、その予備軍は肝機能が低下しているという共通点を持っています。肝機能低下ががんの発症リスクを高めていると考えられます。

肝機能を低下させないためにも、もしくはすでに低下している肝機能をさらに悪化させないためにも、身体のことをいたわって優しい豆類でタンパク質摂取を心がけたいところです。

血中コレステロールを下げる

豆類である植物性たんぱく質に多く含まれているアミノ酸、アルギニンやグリシンは、血中コレステロールを下げる働きをしてくれます。

対照的に動物性たんぱく質に多いロイシンやイソロイシン、バリンなどはコレステロール値を上昇させてしまい、インスリンの分泌を促進させてすい臓や肝臓に負担をかけてしまいます。がん予防、治療の観点から、肝臓への負担は極力無くしてしまいたいですから、負担をかけるようなものは体内へ取り入れないことが重要になります。

こうした点から、がんに豆類は効果的であるといえます。

日本人には昔から豆類を食してきた歴史があります。牛や豚などの動物性たんぱく質をほとんど摂らない食文化ががんになりにくい体質に貢献していたのです。

現に貧しい国の人々が牛肉や豚肉などの動物性食品をほとんど摂取しなくても、健康に暮らすことができているのです。

納豆などを含めた豆類の良さが見直されるようになっていますから、どんどん食べてがんに強い身体作りに励んでまいりましょう。