乳がん

増加しつつある乳がん

乳がんとは乳腺にできる悪性腫瘍のことをいいます。他のがんと同様、乳がんも増加し続けており、女性の悪性疾患の中で最も罹患率が高くなっています。

女性のライフスタイルの変化が近年の乳がん増加に関係していると考えられています。つまり、食の欧米化(高カロリー・高脂肪の食生活)、晩婚、生涯未婚、少産や子供を生まないといった変化です。

昔に比べ、栄養豊富な現代では女性も成長が早まり、初潮の低年齢化が進んでいます。また、晩婚、少子化に伴う初潮から第1子出産までの期間の長期化が乳がん罹患率の上昇に大きく関係しています。

高まる早期発見率

乳がんの知識の普及、検診の普及、検診技術の進歩などにより乳がんはかつてなく発見しやすくなっています。多くの方は自分で気づくことが多いようです。

全国乳がん患者登録調査報告(2011年度)による乳がんの発見状況は以下のような内容となっています。

  1. 自己発見(55.7%)
  2. 検診・人間ドッグ(自覚症状なし)(28.4%)
  3. その他(9.4%)
  4. 検診(自覚症状あり)(5.9%)
  5. 不明(0.6%)

乳がんはどの段階で発見されたかによって治療法や生存率が違ってきます。どのガンにもいえることですが、発見が早ければ早いほど手術は小規模で済み、副作用も少ない治療が可能で、完治する確率も高まります。

がんの大きさが2cm以下で発見された場合は、10年後の生存確率は85~90%とかなり高くなっています。

年齢層

発症年齢を見てみると、40代以降が高くなっています。年齢分布は広く、若い人で10代、高齢者では90代の人もいます。全国乳がん患者登録調査報告(2011年度)による年齢別患者数は以下のようになっています。

年齢別乳がん患者数
 年齢症例数(人)
~190.0
20~24280.1
25~291950.4
30~347201.5
35~3922324.6
40~4445859.5
45~49626813.0
50~54530711.0
55~59527810.9
60~64733315.2
65~69514410.7
70~7444349.2
75~7932596.7
80~8420874.3
85~8910102.1
90~3460.7
不明280.1
合計48262100

日本では40歳代後半で最も乳がんになる確率が高いとされています。しかし、金ねの高齢化に伴い、患者数では60歳代前半が最も高くなっています。