乳がんの症状と発症部位

乳がんチェック

しこり・えくぼ・分泌物

乳がんの代表的な症状は「しこり」です。さわると違和感があるために自分で発見することも多いしこりは、硬くて表面がでこぼこしており、動きが悪いのが特徴です。左右で比較してみるとすぐにわかります。

また、乳房の皮膚の一部が引きつれて、くぼんだような状態になる「えくぼ症状」も観察して発見できる乳がんの症状のひとつです。

良性の腫瘍であれば周囲に影響を与えにくいため、発生しても皮膚が引きつったりくぼんだりすることはありません。ところが、ガン腫瘍だと周辺組織を巻き込むために皮膚が引っ張られ、そこがくぼんでしまうのです。

がんが発生すると、乳首(乳頭)から分泌物が出ることもあります。分泌物が出た時はその色をよく観察しましょう。色が透明、白っぽいものであれば、特に問題ありません。しかし、黒っぽい血が混じっている場合、要注意です。

このほか、症例は少数ですが、乳首(乳頭)がただれることもあります。

発生部位

乳がんは乳房のどのあたりに発生することが多いのでしょうか。これも今までの症例から大体わかっています。

乳房を上下に分けて考えると、がんが発生しやすいのは上側です。発生する乳がんのうち、約70%が乳房の上側にできます。

では、今度は乳房を内側と外側に分けて考えてみるとどうでしょうか。

乳がんが発生しやすいのは乳房の外側です。このことから、乳房のうちでも上部外側が最も乳がん発生率が高いということになります。

乳房の上側に全体の約70%の乳がんが発生するということでしたが、その内訳は、乳房の上部内側が約20%、上部外側が約50%となっており、そこに乳がんの約半分が発生するということです。

ちなみに左右どちらの乳房に乳がんが発症しやすいかというと、大差はありませんが、左側の乳房のほうが若干多いようです。心臓に近い分だけ血流を通ってやってくる栄養面が豊かなのかもしれません。

自己チェック

乳がんは自分で見つけることのできる唯一のがんです。

乳がんは痛みを伴うことが少ないので、自分でさわって自己チェックすることが重要です。

少々早いと思われるかもしれませんが、30歳を過ぎたら毎月1回くらいは自己チェックしましょう。定期的に行なうことで万が一の場合の早期発見につながります。

自己チェックは入浴時や就寝前などに行なうとよいでしょう。

1ヶ月のうち、チェックの時期はどうでしょうか。月経がある人の場合、月経前は女性ホルモンの影響で乳腺に腫れを感じる事が多いので、腫れのひく月経開始後4日~1週間後くらいまでが自己チェックに適切です。

閉経後の人は毎月1回、自分で日付を決めて行なうようにしましょう。

チェックポイント

乳がんのセルフチェックをするとき、どんなことを心がければよいでしょうか。以下のようなことに留意することができます。

  • 左右の乳房をよく見比べて、大きさや形の違いに変化がないか
  • 乳房の表面がくぼんでいないか
  • 乳房が赤くなっていたり、腫れたりしていないか
  • 皮膚に潰瘍や出血はないか
  • 乳頭がへこんでいないか
  • 乳頭に腫れや湿疹はないか
  • 乳頭をつまんでみて、分泌物が出ないか

もし、気になるところがあれば放置せず、確認のためにも産婦人科を訪れて診てもらいましょう。