便秘を防いでがん対策

便秘

便秘や下痢といった排便関連の悩みを持つ人は多くいます。がんとの関連において、便秘と下痢ではどちらのほうがよくないのでしょうか。

下痢も便秘も健全な状態ではありませんが、どちらかというと便秘のほうが弊害が多くあります。下痢は副交感神経が有利な状態で、便秘は交感神経が有利な状態です。

交感神経が有利な状態が長く続くと、肌荒れや吹き出もの、ニキビなどが出てきます。がんと闘ってくれるリンパ球の数も減ってゆきます。交感神経が有利な便秘状態が長く続くと身体に不調が少しずつ現れてきます。

便秘がよくない理由

便秘とがんにはどのような関係性があるでしょうか。

便秘をするということは、便が長い時間体内にとどまるということです。じつはこのことががん予防の大敵なのです。

便の中には、大量の腸内細菌とともに、毒素や発がん物質が含まれています。悪玉菌のウェルシュ菌や大腸菌は、動物性タンパク質や脂肪を分解して発がん物質や老化を促進する物質を作ります。

悪玉菌はさらに脂肪を分解する胆汁酸を分解して強力な発がん性を持つ二次胆汁酸を作ります。加えて、ニトロシアミンという強力な発がん物質も作るのです。

分解の過程で生成された有害ゴミともいえるこれらの毒素や発がん性物質は便とともに排出されるはずですが、便秘になっているとしたらどうなるでしょうか。これらはずっと腸にとどまり続けてしまいます。

害となるものが長い時間体内にある状態が便秘であり、便に発ガン性物質が含まれている以上、がんリスクを高めてしまうというわけです。

排便は栄養と同じくらい重要

人間の体は取り入れるものによって形作られるため、栄養豊かな食事が大切ですが、同時にきちんと老廃物を排出することも大切です。重要度をいえば、どちらも劣らぬ要素です。

すっきりとした完全な排便を目指すためにも、便秘にならない習慣が求められます。忙しい生活をしていると、せっかくの便意を我慢してしまったり、トイレを後回しにしたりするかもしれません。

緊急事態でもない限り、脳は我慢された便意をまで保留にしてしまいます。そうなると、排出されるはずだった便はその分だけ体内に余分にとどまることになってしまいます。こうしたとが繰り返されると、慢性的な便秘を抱える「便秘体質」になってしまうかもしれません。

良い排泄のために、食物繊維が多く摂れる野菜、果物、大豆などを積極的に食べること、整腸作用のあるヨーグルトを食べることなど、腸のことを気にかけた食事ができます。

便秘の原因の多くは、ストレスや睡眠不足や運動不足、偏った食事など、何らかの生活習慣の問題の表われです。がん予防を優先的に考えるならば、自分を制し、良いと言われる習慣に合わせてゆかなければなりません。

大変かもしれませんが、その努力は無駄ではないはずです。身体は正直だからです。地道に取り組むなら、きっと便秘の問題と向き合う私たちの努力に答えてくれるでしょう。