がん検診で早期に発見する

ガン発見

がんは大抵の場合、発症してから自覚症状が出るまでに時間がかかります。自覚症状が出る頃にはがん細胞が成長して一刻も早く対処しなければならないケースがほとんどです。

自覚症状が出るまで時間がかかるとはいえ、早期がんのうちに発見できる期間はわずか1~2年しかありません。がんの成長率は高く、放置している間にあっという間に進行がんになってしまいます。

大抵の人は自分がガンになるとは思ってもいないので、早期発見を意識したがん検診を積極的に受けません。日本全体で無料もしくは格安でがん検診ができるのに検診率は20%程度にとどまっていることはそのことを如実に示しています。

がんは進行してゆくと症状が出るようになってきます。ここでは、身体に現れるそれぞれのがんの典型的な初期症状を説明しています。

大腸がん

大腸がんの初期症状(最初期の頃は自覚症状はありません。進行してゆくと下記のような症状が出てきます)

  • 血便(血液が混じった便)が出る
  • 下血(肛門からの出血)が起きる
  • 下痢と便秘などの便通異常
  • 便が細い
  • 排便時にすっきりしない
  • 排便の変化
  • おなかが張る
  • 腹部のしこり
  • 腹痛
  • 貧血
  • 嘔吐
  • 急に体重が落ちる
便潜血検査

便潜血検査は大腸がん発見のため、がん検診時に通常2回行われますが、2回行なっても必ずしも反応が出るわけではありません。出ないこともあります。ですから、1回陽性反応が出て、次にやってみると陰性反応となり、異常なしということもあり得るのです。

必ずしも「異常なし」は「正常」を意味するわけではなく、その時は異常を見つけることができませんでしたという意味に捉えるのが正しい考え方といえます。

大腸がんが疑わしい場合、便潜血検査は2回にとどまらず、4~5回行なうと、異常があるならどこかでひっかかります。確実に発見するためには、毎年定期的に行うことが大切です。

いつもの生活の中で朝、すぐに起床できなかったり、以前と比べて血中ヘモグロビンが下がっているなどの貧血が見られた場合は。血液が体の内部のどこかで出ていることが考えられます。こういう場合、疑わしきは大腸がんです。

胃がん

(最初期の頃は自覚症状はありません。進行してゆくと下記のような症状が出てきます)

代表的な症状は…

  • 胃の不快感
  • 胃の痛み
  • 食欲不振
  • 胃のもたれ
  • 吐き気
  • 黒色の便

胃の痛みがある場合、チクチクと痛みます。通常の胃炎なら1,2日で治まるのですが、胃がんの場合1ヶ月近く、2~3週間断続的に続き、薬を飲んでも治らないことがあります。

一般的にがんそのものは痛みはないのですが、がんができると周囲の細胞が異変を起こし、胃炎や胃潰瘍によって痛みが生じるというわけです。

これも早期発見のためには定期健診が必要です。もし何らかの異常がみつかったなら、放っておかず、胃X線検査や胃カメラを飲むなどの精密検査を行ないましょう。

ピロリ菌検査を行うことも助けになります。胃にピロリ菌がいる人は胃がんになりやすいと言われているので、まず自分の胃にピロリ菌がいるかどうかピロリ菌検査をして、確認してみることができます。

吐息検査、採血、検便などで簡単にピロリ菌検査はできるようになっています。ピロリ菌がい
ない人は胃がんになる確率が低いといわれています。

乳がん

女性に一番多いガンの種類である乳がん、日本人の場合は40代後半に発症率が最も高くなっています。
(最初期の頃は自覚症状はありません。進行してゆくと下記のような症状が出てきます)

  • 乳房のしこり
  • 乳房にえくぼのようなくぼみができる
  • 乳房皮膚の腫れ
  • 乳房の近傍のリンパ節の腫れ(脇の下など)
  • 乳頭の異常(湿疹・ただれ・分泌物)

咽頭がん

(最初期の頃は自覚症状はありません。進行してゆくと下記のような症状が出てきます)

  • 首(リンパ)の腫れやしこりの発生
  • 声のかすれ、声枯れ
  • 喉の痛み、異物感
  • 食べ物の飲み込みにくさ

腎臓がん

(最初期の頃は自覚症状はありません。進行してゆくと下記のような症状が出てきます)

  • 腹部の痛みやしこり
  • 血尿
  • 背中の下側に凝りや痛み