がん細胞が1kgになると人間は死んでしまう

タイムリミット

日本人の多くの脅かしているがん細胞ですが、たった1個の細胞だと人体への影響はほとんどありません。ところが、分裂を繰り返し、長い年月を経て大きくなったがんは命に関わります。だいたいがん細胞の合計重量が1kgを超えると人間は生命維持が困難だと言われており、死に至ります。

では、1個の細胞がガン化してから1kgになるまでにどれくらいの年数が必要なのでしょうか。個人差や生じた部位による違いもありますが、だいたい10~15年ほどです。

5年で20回分裂、10年で40回分裂

平均してがん細胞は3ヶ月に1回分裂するといわれています。1個の細胞がガン化して、5年の月日が経ったとしましょう。5年ということは12×5=60ヶ月です。

3ヶ月に1回分裂するがん細胞は5年の間に20回分裂し、その個体数を増やします。数にして100万個~1000万個、重さにして1mg~10mgです。この段階で、すでに他の部位に転移することが可能です。

6年の月日(72ヶ月)の間に24回分裂し、数は1000万個~1億個、重さにして10mg~100mgになります。

7年半(90ヶ月)の間に30回分裂を繰り返し、数は10億個~100億個、重さにして1g~10gになります。1細胞はとても小さいので、ここまで数を増やしてやっと1gの重さになります。このあたりが一般的に発見されることが多いガンの成長段階です。

10年(120ヶ月)の間に40回分裂を繰り返し、数は1兆個~2兆個、重さにして1kg~2kgになります。成長の早いガンだとこのくらいで生命をかなり脅かします。

早期発見からタイムリミットまで

がん細胞の大きさが1 cm3 で、1g程度だと早期発見段階と言われています。「早期発見」は嬉しい言葉ですが、その大きさのガン細胞が、人間の生命維持が困難といわれる1kgを超えるまでにどのくらいの時間が残されているのでしょうか。

1gのガン細胞は分裂を繰り返し、3ヶ月で2gになります。6ヶ月で4gです。9ヶ月で8g、12ヶ月で16g、1年と3ヶ月で32g…こうして考えてゆくと、1gのガン細胞は2年と6ヶ月で1024gとなり、1kgを超えてしまうのです。早期発見の1gから生命維持困難とされるガン細胞1kgまでわずか2年6ヶ月しか残されていないのです。

「がん検診を1年に1回はしましょう」と推奨されている理由のひとつは、こうしたところにもあるのです。年1度の検診をすっぽかしてしまうと、早期発見できていたはずのガン細胞が爆発的な勢いで増加し、次の年の検診で発見されたときには「余命半年」という恐ろしい結果もあり得るのです。