きのこでがん予防

きのこ類

私たちの身体は不完全なので、老化もしますし、細胞増殖のコピーミスで正常細胞になるはずの細胞ががん細胞になってしまうこともあります。

しかし同時に、身体の作りはすばらしく、がん細胞が発生するとこれを攻撃して除去する能力も備わっています。この優れた身体防御機能は一般に「免疫」と呼ばれているものです。

この身体に備わる免疫力は、栄養が豊かに摂取されているとよく機能し、不足すると機能低下を招きます。食品の中でも特に免疫を活性化させるものがありますが、有名なのはきのこ類です。

では、いくつかのきのこに注目し、どのようにガン抑制に効果があるのかみてみましょう。

しいたけ

しいたけにはレンチナンという成分があり、これは実際にがんの治療薬としても用いられています。また、エリタデニンという成分もあり、これは血圧降下やコレステロール低下作用があります。

しいたけの栄養を摂取するうえで、一歩進んだ努力をするとしたらどのようなことができるでしょうか。それは、しいたけエキスを飲むということです。しいたけに含まれる成分が水溶性のため、水によく溶けてくれるという点を活用します。

方法は簡単で、前の晩にコップ1杯の水を用意し、干ししいたけを1枚入れておきます。翌朝、成分がよく溶け出したその水を飲むだけです。

これならダイレクトにその栄養素を取り入れることができるので効率的です。残ったしいたけはそのまま味噌汁などの料理に使うことができます。

まいたけ

まいたけは最強の抗がん効果があるといわれるきのこです。人工栽培が可能になってから入手しやすくなりましたが、以前は自然栽培に頼るしかなく、市場に出回る数も少なかったため、高価でした。

きのこ類にはどれもβグルカンと呼ばれる免疫を活性化する成分が含まれています。これは免疫細胞のマクロファージやリンパ球を増殖させる働きをしてくれます。もちろん、まいたけにもβグルカンはたくさん含まれています。

注目したいのは、まいたけに含まれるβグルカンの一種、「MDフラクション」(Dフラクションともいいます)という成分です。数々の実験によりますと、そのMDフラクションにより強力な抗がん作用があることがわかっています。

MDフラクションが白血球などの免疫細胞の働きを強め、抗がん作用を大いに発揮するため、乳がんや子宮がん、前立腺がん、肺がんなど、多くのがんに一定の効果があります。

えのき

きのこ類の一種として安価で入手しやすいものに「えのきだけ」があります。

えのきの生産量日本一を誇るのは長野県ですが、その栽培農家ではえのきを口にする機会が一般家庭より多くあります。平均してえのきを週3日以上食べる栽培農家では、がんでの死亡率が一般の平均以下だったという調査もあります。

えのきに含まれる糖タンパク質にガン抑制効果があるものと考えられています。

なめこ

なめこはきのこの中でもタンパク質と食物繊維を豊富に含んでおり、独特のぬめりを持っています。あの粘液には薬効が多く含まれており、がん予防効果があることがわかっています。

なめこからガンに効く栄養素を摂取する場合、あの独特のぬめりを一緒に食べることが重要です。ですから、調理の過程で洗ってぬめりを落としてしまうのはなんとももったいないことです。

継続して食べる

きのこ類はどれも抗がん効果が高いため、がんのことを考慮するとき、積極的に食べたい食品群です。抗がん効果が高いので一度にたくさん食べるのも悪くありませんが、それより意識したいのは、継続して毎日のように食べるということです。

焼いたり、炒めたり、煮込んだり、汁物に入れたりなど、きのこは汎用性が高いので、何らかの食事の一品にぜひとも含めるようにしましょう。可能なら、継続して様々な種類のきのこを食べたいものです。