食事療法が効きやすいガンとそうでないガン

身体に良い食事

ゲルソン式食事療法で名高いゲルソン博士はこう述べています。

「ゲルソン療法が効果を現すためには最低6ヶ月以上の余命が必要だ」

食は身体を作るものですが、その効果が十分に発揮されるためにはある程度の期間が必要です。食事の面から対策を考慮するのはとても重要なことですが、食事療法が効果を発揮しやすいガンとそうでないガンがあることを知っておいて損はないでしょう。

食事療法が効きやすいガンとそうでないガン

ゲルソン式食事療法が優れた効果を発揮するガンは、高脂肪・高動物性たんぱくの身体に悪い食事内容が原因となる大腸がんや乳がんなどです。

そのほか、胃がん、肺がん、肝臓がん、卵巣がん、脳腫瘍、悪性リンパ腫、白血病、甲状腺がんなどにも食事療法は有効です。

逆にあまり効果が期待できないのは、小児ガンなどの食事とほとんど関係のないガンや、スキルス性の胃がん、肺の小細胞がんなど、増殖の早いガンも効果が追いつかないという理由で苦手とします。

このように、多くの種類のガンに対して食事療法は有効です。では、ゲルソン博士の言うように、末期ガンなどのために余命が半年以内であるなら、絶望的なのでしょうか。

あきらめない

多くの実際の経験談も示しているように、ガンがかなり進行していても、少なくとも食事療法をやる価値の無い治療法として片付けてしまうのはもったいないことです。なんといっても、あきらめたらそこで終わりなのです。

がん治療が効果を発揮するかどうかは個人差がありますが、そこには患者本人の心理状態も大きく関係しています。

生還した人の多くは、「絶対に死なない」というような強烈な意思を持ってガンと闘った人たちです。

食事療法はそれまでの「食べたいものを食べる」という自由な食事からの隔離となり、かなり長期間にわたる自制が求められるつらいものとなる場合があります。だからこそ、そこに強い意思が必要なのです。

変化

ガンと闘う上で食事療法は有効な場合が多いですが、それまでと栄養内容ががらりと変わるため、身体にも変化が生じてきます。食事療法によってどのような変化があり得るのか知っておくことは大切です。

大抵のケースで見られる変化は体重の減少です。ガンの食事療法では動物性タンパクの制限が含められており、摂取カロリーが大幅に少なくなります。加えて塩分や脂分にも制限が入るため、身体の代謝が良くなることも体重減少に関係します。

また、食事療法を開始すると人によっては全身の倦怠感や吐き気、頭痛といった不快な症状が出現することもあります。これは一時的なもので、塩分の制限が関わっていると思われます。

料理に塩を用いなくとも、穀類やイモ類、野菜などにごく少量のナトリウムが含まれているので、身体が順応するまでの一時的な症状と捉えられています。これらの症状は、一般的に「好転反応」と呼ばれています。

注意点

好転反応の症状には個人差がありますが、まれに全身の重篤な倦怠感が現れることがあります。塩分制限のためにナトリウム欠乏症が起きている可能性が考えられます。

そのような状態は決して好ましくありませんから、症状が重いようなら、医師の指導のもと、血中のナトリウム濃度とカリウム濃度をチェックしてナトリウム欠乏症を確認したうえで、少量の塩分を補給するのが良いでしょう。

そのようなときに、ナトリウムの含有量が比較的多い海藻類を摂取するのもひとつの手です。症状に改善が見られたなら、再び塩分制限の状態に戻って食事療法に取り組みましょう。