肉の摂り過ぎはがんによくない

肉

食肉のメリット

肉の摂り過ぎはがんのリスクを高めるためよくありません。しかし、食肉のメリットや長所について把握しておくと、極端に偏らないバランスの取れた見方ができます。

食肉のメリットにはどのようなものがあるでしょうか。まず、世界的に人気があるように、肉はとてもおいしいものです。好きな人にとっては特にそうですが、気持ちが高揚し、幸福感を増し加えるものです。

また、肉は栄養的にも文句なしの食材です。たとえば牛肉には良質のタンパク質が含まれています。タンパク質は各種酵素、筋肉、内蔵、ホルモン、髪の毛、皮膚、血液などを形作る材料となります。

また、人間に必要とされるアミノ酸は20種類ほどありますが、そのうち9種類は人間の体内で作ることができません。ですから、食品から取る必要があります。

肉は人間が体内で作ることのできないアミノ酸をまんべんなく含んでいますから、この点を補う上で重要な役割を果たすことができるのです。

現在、日本人は世界一の平均寿命をほこっています。この背景には医学の進歩もありますが、昔からのデンプン主体の食事に、肉食による適度の動物性タンパク質が加わったことにより、感染症への抵抗力が高まったためといわれています。

問題点

問題は必要以上の摂取、つまり食べ過ぎであったり、バランスが欠けていたり、良質とはいえないような食肉を食べることなどにあります。

特にがん患者にとってはその闘いの間、肉を食べることについて、正しい情報のもとに良い選択をすることが求められます。

たとえば、食肉には上記のようなメリットもありますが、がんの発生・増殖にも関わっています。食肉を食べることにより肝臓の酵素活性が高まり、遺伝子のミスマッチが生じやすくなります。つまり、がん細胞が生じる可能性が増えてしまうのです。

また、食肉を食べることによって酸化LDLが増加してしまいます。その排除のために免疫細胞が使われてしまい、本来除去しなければならないがん細胞にまで手が回らない状態になります。免疫力の低下を引き起こしてしまうのです。

加えて、食肉によって腸内の悪玉菌が増加します。すると、本来なら害のないはずの消化液の胆汁が二次胆汁酸に変わってしまい、毒性を持ってしまいます。二次胆汁酸は大腸がんの発生を促すものです。

心がけ

普段の食生活でどんなことを心がけることができるでしょうか。やはり食べ過ぎないよう注意しなければなりません。週に2,3回くらいが程よい回数かもしれません。一度に食べる量も考えてみることができます。

厚生労働省が推奨している1日のタンパク質の必要摂取量は、成人男性で50~60g、成人女性で40~50gとされています。肉の量にしてみると、80~100g程度です。

タンパク質は動物性のものと植物性のものがあり、食肉などの動物性タンパク質は頻繁に食べなくても健康に支障はありません。時々取り入れる程度で問題ないのです。身体が必要とするタンパク質は主に植物性のものから取ることができます。

食肉についている脂肪にも気を使うことができます。肉の脂肪は、飽和脂肪酸といって、血液をドロドロにしたり、胃もたれ、下痢、肥満、アルツハイマー、がんの要因となります。これも摂り過ぎ時に問題となります。

脂肪を摂り過ぎないため、脂がよく落ちるような料理法で、不必要な脂分を落としてから食べるのが健康的といえそうです。余分な脂を落とすという意味で、しゃぶしゃぶなどがよいかもしれません。

肉を食べるときにはそれだけ食べるのではなく、付けあわせのことを考えたいものです。野菜類やきのこ類といったものを一緒に食べるとバランスが良いです。

がんと食肉の関係についてはいろいろな場所で声高に叫ばれていますから、書籍やインターネットなどで調べると、更に詳しく、多岐にわたって知ることができます。

肝心なのは、正しい情報をより多く知っておくことと、それを普段の食生活にどれほど適応させるかということです。食肉とがんとの関連をよく知って、バランスの取れた食生活を送ってゆきましょう。