運動でがん予防

運動

血液の流れがスムーズだと健康

適切な運動はがん予防になります。ここではがんと運動の関連性について注目しています。

人間の体内を流れる血液には酸素を運ぶ赤血球や免疫系の白血球が含まれており、その流れに乗って全身の隅々まで行き渡ることができます。

血液は主に心臓のポンプによって送り出されます。また、動脈血管も拡張と伸縮を繰り返して血液の流れをサポートします。

足の先など、身体の末端まで達した血液を重力に逆らって心臓まで戻すときには筋肉が重要な働きをします。「マッスルポンプ」といって血液を送る役割を果たすのです。

身体の中でも血液の流れに関して重要な筋肉のひとつは足の「ふくらはぎ」です。「第二の心臓」とも呼ばれるほどその働きは評価されています。なんといっても重力に逆らって血液を心臓まで戻すためには強力なポンプが必要とされ、その役割を担うのがふくらはぎなのです。

血液の中に身体の健全性を保持する重要な栄養素や抗体がありますから、血の巡りが順調なほど健康度は高まります。同時にリンパの流れもよくなるので免疫系細胞も活動しやすくなり、がんをはじめ、肥満や糖尿病、高血圧、脳卒中などの対策になります。

老化とともに衰える筋肉

私たちの身体の筋肉のおよそ70%は下半身にあります。人間に備わる筋肉は老化とともに量が低下してゆきます。

筋肉量の低下は30~40歳から少しずつ始まります。20歳頃を筋肉量100%として考えると、40歳で80%、60歳で60%、70歳代ではだいたい半分ほどまで減少してしまいます。

上半身の筋肉と下半身の筋肉を比較するとどうでしょうか。下半身は上半身よりも約1.5~2倍のスピードで低下してゆくと言われています。下半身の筋肉は全体の約70%も占めているにもかかわらず、すぐに減ってしまうのです。

重要な筋肉である「ふくらはぎ」も下半身の筋肉です。何も対策しなければ、加齢とともにどんどんその働きが悪くなってしまいます。血液の流れが悪くなると、十分な栄養と免疫が十分にとどかないため、がんリスクが増大してしまいます。

運動して対策する

筋力の低下をできるだけ抑えるために何ができるでしょうか。筋肉は使う分だけ強くなり、使わないと必要最小限しかなくなってしまう造りになっています。ですから一番最適な方法は下半身の筋肉を使うこと、つまり、運動をすることなのです。

たとえば、歩くことは健康を維持するうえで大きな要因のひとつです。歩くことからはじまり、体操、軽いジョギング、自転車、様々なスポーツなど、じっとせず、身体を動かすことなら何でも効果があります。

身体を動かすことにより、血液の流れは良くなり、気持ちはすっきりし、筋力は保持され、免疫は活性化されます。続けてゆくなら、がんを始め、多くの疾患予防になります。

ただし、あまり激しい運動は禁物です。激しい運動はケガの可能性を高めるばかりか、活性酵素を産生し、がんを促進する形になってしまうからです。

適度で定期的な運動はメリットばかりです。必要だと感じたら、すぐに始めてみるのはいかがでしょうか。ゆっくりと、しかし確実に効果が現れてくるでしょう。