えのきで胃がん予防

えのき

胃がんは日本人に多いがんで、罹患率は男女合計して考えると第1位となっており、患者数が最も多いがんです(2011年)。胃がんは男性のがん死因第2位、女性の第3位となっています。(2014年)

胃がんで亡くなってしまう方が多いのは発見が遅れてしまうことが多いからですが、早期の段階で発見されれば、100%治癒する治療成績の良いがんです。

えのきで胃がん防止

多くの日本人を苦しめる胃がんに対して、今から何かできる予防はないでしょうか。最近の研究によりますと、食卓にならぶあの「えのき」に効果がありそうです。

国立がん研究センターと長野県農村工業研究所などの共同研究によりますと、えのきを週に3回以上食べる人は、ほとんど食べない人に比べて「胃がんのリスクが34%も減少」したとのことです。

えのきをほとんど食べない人に比べて、週1~2日食べるだけでもそのリスクは半分となっており、毎日食べていなくても効果があるようです。

えのきだけの生産が日本一なのは今回の調査に参加した長野県です。その中でもえのきを生産している農家では規格外のえのきを日常的に口にする機会が多いと考えられます。

過去にもえのきとがんの関連調査は行なわれていますが、えのきをひんぱんに食べる農家ほど消化器がん(胃、食道など)の死亡率が低いことは知る人ぞ知る情報となっています。

えのきがガンに効くというのは、えのきに含まれるEA6という糖タンパクにあります。これが免疫賦活作用により、がん細胞の増殖を間接的に防ぐということです。

また、えのきには活性酸素の活動を抑える抗酸化作用もあります。活性酸素は細胞毒性が強く、がん細胞の生成に関与していたり、進行期転移性ガンの増殖を促進すると言われています。これらを防いでくれるのがえのきというわけです。

食べるとき

このようなえのきだけの栄養を十分に取り入れるために何か留意すべきことがありますか。

ひとつは、えのきを調理したときには汁ごと食べることです。えのきの成分は水溶性のため、汁の中に栄養が溶け出しており、えのきを食べても汁を残せば、えのきの栄養をそこに残すことになるからです。味噌汁などに入れると味噌のがん予防効果(味噌汁を飲む頻度が高いほど胃ガンによる死亡率が低い)と併せて効果的でしょう。

また、えのきの栄養はその細胞についているので、細かく刻んで食べれば体内での吸収を良くすることができます。

年配の方は「きのこを生で食べないように」とおっしゃいます。昔ながらの知恵にはそれなり理由があります。生のえのきには、赤血球を壊す作用があるため、必ず加熱調理して食べましょう。

えのきは安価で栄養価も高く、がんまで予防・改善してくれます。万が一、がんになってからつらい思いをするより、日頃からえのきを程よくたべておいしく過ごすほうが勝っています。

すでに胃がんを発症してしまった方も、経験を知識を活かし、がんと戦うために味方となってくれるもので身を固めるのは賢明なことです。えのきは色白で細身ですが、かなり強力な味方となってくれるでしょう。