本当は怖い膵臓(すいぞう)がん

膵臓

5年後生存率の低い膵臓がん

一口に「がん」といってもその種類は数多くあります。がんには5年後の生存率というものが存在します。これはがんの治療開始から5年後に生存している人の割合のことをいいます。

2013年の国立がんセンターによる調査によりますと、5年後のがんの生存率は高いものから以下のようになっています。

  1. 前立腺がん(93.8%)
  2. 乳がん(89.1%)
  3. 子宮がん(75.0%)
  4. 大腸がん(69.2%)
  5. 胃がん(63.3%)
  6. 食道がん(33.7%)
  7. 肺がん(29.7%)
  8. 肝臓がん(27.9%)
  9. すい臓がん(7.0%)

すい臓がんを発症して治療を始めた人が100人いたとして、5年後に生きている人は100人中たった7人という恐ろしいデータが出ています。医学の進んだ今日においてもこれが現状なのです。

膵臓がんが怖い理由

膵臓がんの上記のような生存率の低さからも医師たちは口をそろえて「がんの中でも怖いのはすい臓がん」といいます。

膵臓がんはなぜ怖いのでしょうか。

一言で言えば、早期発見が難しいからです。人間ドックなどで検査しても見つけられないことがあります。またがんの成長が他の臓器に比べて早いという点もあります。

ですから、見つかった時には進行がんになっていたり、転移していたりして、より治療が困難になるのです。残念ながら「見つかる頃にはすでに手遅れ」という状態であることが多いのです。5年後生存率の低さはそのことを示しています。

膵臓がんを見つけにくいのには膵臓の位置も関係しています。膵臓は大腸や胃の奥にあって、周囲を他の臓器で囲まれているかのような場所にあります。

ですから、検査時においても他の臓器に隠れて見えにくいという難点があるのです。また、他のがんと同じように自覚できるような痛みなどの初期症状がないので自ら気づくというのは至難の業です。

このような点から、すい臓がんをできるだけ早く見つけるためには、広く浅い検査ではなく、最初からすい臓がんを発見することを目的とした検査をしないと発見できないくらいに考えておかねばなりません。

また、再発率の高さでも悪名高いすい臓がんは、運良く治療できたとしても、油断できないものなのです。