1日1個のイモでがん予防

じゃがいも

芋は普段の私たちの食卓に並ぶ庶民的な食品の一つです。イモ類にはいくつも種類がありますが、馴染み深いのはなんといってもじゃがいもでしょう。

じゃがいもにはビタミンCとカリウムが豊富に含まれています。主成分はでんぷんで、世界中で栽培され、食されています。主食としている国もあるほど、活躍場の多い食べ物です。

ビタミンC

じゃがいものビタミンCの含有量は、その多さで有名なキウイフルーツやスダチにも引けをとっていません。フランスにおいて、じゃがいもは「大地のりんご」と呼ばれており、その栄養価が高く評価されています。

がん予防とじゃがいもの関連についてはどうでしょうか。じゃがいもを毎日1個食べているとがん予防になると言われています。じゃがいもに含まれているビタミンCには強力な抗酸化作用があり、がん細胞に抵抗する免疫力を向上させてくれるのです。

それは、免疫力アップだけでなく、動脈硬化を防いでくれたり、老化を抑える効果も期待できます。ビタミンCは熱に弱いという弱点がありますが、じゃがいもならその主成分のデンプンに守られているため、40分蒸しても70%以上が残っており、効率よくビタミンCを摂取できる食品となっています。

カリウムや食物繊維

じゃがいもに多く含まれる別の栄養素はカリウムです。カリウムは世界平均からして塩分過多な日本人にとって、なくてはならないミネラルです。カリウムには余分な塩分を体外へ排出してくれる効果があるからです。多すぎる塩分はがんを促進します。

カリウムが不足すると、体内にある余分な塩分を排出できないばかりでなく、ミネラルバランスの崩れを引き起こし、細胞のがん化を許してしまうことになります。他にも、高血圧や疲労、筋力低下、イライラなどの不調をきたします。

じゃがいもに含まれる多くの食物繊維についてはどうでしょうか。その豊富な食物繊維が腸内のコレステロール排出を促し、腸内環境を改善するのに一役買います。

じゃがいもの皮の付近にはクロロゲン酸という抗酸化物質が含まれていますから、芽を取り除いて、皮も一緒に食べると効果的です。ここで述べた効果は同じイモ類であるさつまいもにも当てはまります。

国立がん研究センターによりますと、2015年のがん罹患率第1位(男女合計)は大腸がんということになっていますから、ぜひとも腸内環境を良くして、大腸がんを予防してゆきましょう。

里芋・長芋

他のいも類については何といえますか。

冬が旬の里芋は、ビタミンB1とカリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などを含んでいます。

里芋独特のぬめりは、マンナン、ムチン、ガラクタンといった食物繊維です。マンナンは、便秘、肥満、糖尿病予防、コレステロール低下、ムチンは、胃粘膜の保護、ガラクタンは便秘予防、血糖値調整、コレステロール低下などの効果があります。

胃がん・大腸がん予防、身体の免疫力の増加を期待できます。

納豆のような粘り気が特徴の長芋は、でんぷんやグリコーゲンを分解する酵素のアミラーゼや、でんぷんを分解する酵素のジアスターゼ、ブドウ糖をグルコースに分解する酵素であるグルコシダーゼといった酵素が大変多く含まれています。

このような消化酵素は消化を助けるため、胃腸の働きを整え、余分な負担を減らしてがんリスクを低下させます。含まれている消化酵素は加熱しないほうが活性が高いので、すりおろしてとろろいもなどの形で食べると良いと言われています。

里芋、長芋ともに、漢方薬としても用いられており、このような独自のぬめりや粘り気のある食べ物は身体の免疫力を高めてがん細胞に対抗してくれる働きをします。

イモ類はこのようにがん予防に大いに貢献する食品です。1日1個食べるだけでもがん予防になると言われる背後には、それなりの理由があったのです。毎日のメニューの中にイモ類を含めて、積極的に食べ、がん予防をしてまいりましょう。