さまざまながんの食事療法

玄米や雑穀

ここでは、がんの予防・治療の際に取り入れることのできる食事療法のいくつかをご紹介します。

ゲルソン療法

ゲルソン療法は、ドイツ人医師、マックス・ゲルソン氏が1930年代に考案した食事療法です。そのおおまかな内容は次のようなものとなっています。

  1. できるだけ食塩を食べない
  2. 動物性タンパク質や脂肪の制限
  3. 多種類・大量の野菜・果物類摂取
  4. コーヒー浣腸
  5. アルコール、たばこ、精製された砂糖、食品添加物などの禁止
  6. 芋類、玄米、胚芽米粉などの炭水化物の摂取
星野式ゲルソン療法

星野式ゲルソン療法は、ゲルソン療法を日本人の精神科医星野仁彦氏がアレンジしたものです。基本はゲルソン療法ですが、野菜ジュースの摂り方などに工夫がなされています。

甲田療法

甲田(こうだ)療法は、1927年に西勝造(にしかつぞう)氏によって考案された西式健康法を受け継いだ医師の甲田光雄氏によって確立された療法です。

少食、玄米生菜食、断食療法などを特徴とします。玄米生菜食は、生の玄米粉や野菜類をミキサーで粉々にしたり、すりおろしたりしてそのまま摂り入れるというものです。

マクロビオティック

マクロビオティックは、思想家・食文化研究家の桜沢如一(さくらさわゆきかず)氏が確立した療法で、玄米菜食を中心とした食養療法です。

主食を玄米、雑穀、全粒粉の小麦製品とし、副食を野菜、豆類、きのこ類、海藻類などとしています。肉や砂糖を制限して摂り入れないところが他の療法と共通しています。

栗山式食事療法

栗山式食事療法は、自然食研究家の栗山毅一(くりやまきいち)氏が考案し、後継者の栗山昭男氏によって提唱されている療法です。焼いたり煮たりしない料理の方法を取り入れ、生水、生野菜、果物の摂取などの自然食を重視するものです。

ナチュラルハイジーン

ナチュラルハイジーンは、1830年代にアメリカで起きた自然主義運動です。生野菜、生果物の摂取を中心としたもので、自然治癒力の正常化・維持を目指すものです。自然健康・治癒学博士の松田麻美子氏によって日本に広められました。

ワイル式食事法

ワイル式食事法は、アメリカの著名な健康医学研究家のアンドルー・ワイル氏が提唱する食事法です。丸ごと食べる全体食を特徴とし、日本の伝統食事や、オリーブ油を多用するヨーロッパ地中海地方の日常食を理想としています。

共通しているのは自然食

上記の食事療法の多くに共通しているのは、自然のもの、人工的に加工していないものを日常的に摂ることです。私たち人間の身体にとって何が良いのか、悪いのかを究極に問い詰めていった結果として、体に悪いものは一切避けるというわけです。

どの療法にも個性があり、役立つところがあります。ここで紹介していない療法もまだまだたくさんありますので、興味のある方は書籍やインターネットなどで調べてみてください。目からウロコの落ちる経験がたくさんできるかもしれません。