海藻パワーでガン撃退

海藻類

がん予防で見逃せない食品があります。それは海藻類です。日本は海に囲まれた島国であり、海藻を食してきた長い歴史があります。日本の歴史をみるとき、早くも縄文時代には海藻を食べていたと考えられています。

海藻類に含まれる豊富なミネラルは、私たちの身体の成長や新陳代謝に不可欠な栄養素です。近年になってこの海藻の栄養素にがんの予防効果があることがわかり、注目を浴びています。

昆布

海藻類のひとつである昆布はどうでしょうか。昆布にはカリウムやカルシウム、ヨウ素、鉄などのミネラルがたくさん入っています。

昆布のぬるぬる成分であるフコイダンは血液中の免疫賦活作用のあるインターフェロンなどを増やす効果があるため、陰ながらがんとの闘いを支えてくれます。

また、フコイダンにはがん細胞にプログラミングされている自滅スイッチ(アポトーシス)を入れる作用もあることがわかっています。

加えて、昆布に含まれている豊富な食物繊維は余分なコレステロールや腸内の有害な物質を絡めて体外へ排出してくれるため、大腸がんなどの消化器系がんに有効です。

ただし、注意点があります。昆布に含まれている水溶性のミネラルであるヨウ素(ヨード)に甲状腺がんを発症・悪化させるリスクがあるのではないかという疑いがあります。ですから、甲状腺の疾患を抱えている人の場合、昆布の摂り過ぎには気をつけましょう。

わかめ

次はわかめです。わかめも昆布同様、各種ミネラルやビタミン、食物繊維が豊富です。わかめも昆布と同じような効果がありますから、積極的に摂取したい海藻類のひとつです。

最近になってよく目にするようになっためかぶは、わかめの根元上部にあるいわゆる生殖機能部分で、食物繊維や各種ミネラルを葉の数倍含んでいます。めかぶはわかめの栄養素が凝縮されていますから、効率的に栄養を摂ることができます。

他の海藻類

他の海藻類についてはどうでしょうか。あおさ、ひじき、海苔など、海藻には多くの種類がありますが、基本的にはミネラル類、食物繊維など、どの海藻も腸内環境を整えたり、がんを抑制したり、予防したりする効果があります。

海藻類を多く食べる沖縄地方は長寿で長年有名な地域でした。現代になって食の欧米化とともに健康面のバランスに陰りが見られるのは残念なことです。目の前にある海藻類も食べなければ身体に寄与してはくれません。それはなんとももったいないことではないでしょうか。

海藻類はこのように、目立たない食品でありながらも、すばらしい側面を持っています。ですから、味噌汁やサラダなどの形でできるだけ頻繁に、積極的に食べるようにしてまいりましょう。