お茶で胃がん対策

胃がん対策のためにお茶を飲みましょう

私たちが普段からできるがん対策の一つとして、よくお茶を飲むことを挙げることができます。

お茶と胃がんの関連について、静岡県の川根本町の人々について考えてみましょう。川根本町で生産されるお茶は、「川根茶」という名前で親しまれており、そこはお茶の有名な産地です。

川根本町の住民は、1日平均で10杯の緑茶を飲んでいます。住民を調査してみたところ、胃の粘膜を荒らすピロリ菌の保有率が低く、胃がんの発生率が全国平均の半分だったということがわかりました。

静岡県は海に面した地域もあります。駿河湾に面した戸田村は漁業が活発なところです。魚の干物や塩蔵品などが豊富にあります。そこの住民はそうした食品を日常的にたくさん摂取するために食塩が身体に多く入るようです。

塩分の摂り過ぎは胃を荒らし、ピロリ菌の保菌を促進させてしまいます。こうした要因が胃がんリスクを高めてしまうといわれています。

調査してみると、戸田村地域の胃がん発生率は全国平均の1.5倍という数字が出ました。同じ静岡県でも、お茶を多く飲むのと、塩分を多く含む魚介類をたくさん食べるのとで胃がん発生率にこれほどの違いが生じているのです。

お茶と胃がん

なぜお茶が胃がんによいのでしょうか。

お茶には、カテキンやポリフェノール、ビタミン類が豊富に含まれています。また、食中毒の予防や抗ウイルス作用もあります。身体を守る栄養素が豊富なのです。

お茶に含まれるタンニン・サボニンなどの成分は、 発ガンのきっかけになる細胞の突然変異を防ぐ作用があります。また、含まれるビタミンの一種であるビタミンEには、強い発ガン物質のニトロソアミンの形成を防ぐ働きがあります。

米国・ニュージャージー州ラトガーズ大学のアラン・コニー博士は「発ガン物質と日本の緑茶を一緒に飲ませたマウスは、発ガン物質だけのグループに比べて、ガンの発生率が50%以下になった」と報告しています。

塩分対策にも

戸田村の例からもわかるように、塩分の摂り過ぎは胃がんリスクを高めます。日頃から塩分摂取や胃がんについて気になる場合、積極的にお茶を飲む習慣が役立ちます。お茶の成分が私たちを胃がんから守ってくれるからです。

理想は抹茶や緑茶ですが、お茶であればそば茶でも烏龍茶でも紅茶でもよいとされています。

何か注意点があるでしょうか。

煎れてから時間の経過したものは、あまり好ましくありません。酸化やタンパク成分の変質、腐敗などがあるためです。タンパク質の腐敗ということは、腐った卵と同様ですから、ぜひとも避けたいものです。

「宵越しの茶は飲むな」と古来から言われているとおり、時間のたったお茶は飲まないことです。新鮮な煎れたてを楽しみましょう。

お茶はアメリカ国立がん研究所が発表したがんを予防する食品のリスト「デザイナーフーズ」の中でも、重要度第2位のグループに含められるほど、その効果性が認められた優良食品です。

お茶は私たち日本人の手頃な飲み物ですから、おいしく飲んでがん予防に役立てましょう。