膵臓がんの検査を進んで受ける

超音波検査

膵嚢胞(すいのうほう)があると膵臓がんリスクが高まる

すい臓がん発見のために超音波検査を受けてみることができます。

膵臓は胃や大腸のさらに内側に位置するため、外からの検査では見えにくく、ガンが発見しにくい臓器です。

超音波検査をしてみると、膵嚢胞(すいのうほう―すい臓の中にできる液体の溜まった袋)が見つかることがあります。

膵嚢胞があると膵臓ガンになりやすいといわれています。膵嚢胞がない人と比べてすい臓がん発症率が20倍以上も高くなります。

問題点として、膵嚢胞存在時におけるがんリスクはまだまだ認知が少なく、診察にあたったすべての医師が膵嚢胞と膵臓がんを結びつけて考えるわけではないようです。

ですから、自分自身でそのリスクを知っておき、超音波検査にて膵嚢胞が発見された場合は膵臓の検査ができる医師にかかり、より精密な検査を受けることをおすすめします。

超音波検査のときのミルクティー

超音波検査において、胃や大腸のさらに内側に位置する膵臓はかなり観察しにくい臓器です。

超音波は、臓器の中が空気で満たされている場合は通りにくいという性質がある一方、臓器の中に液体が満たされていれば通りやすくなり、より鮮明に見えるという特徴を持っています。

ですから、胃部レントゲンの寸前にバリウムを飲むのと同様、超音波検査時に見えやすくするためにミルクティーを飲むことになります。

液体であれば何でもよいかもしれませんが、様々な液体で実験した結果、液体の中に空気がほとんど溶け込んでいない市販のミルクテイーが最も超音波を通しやすかったということで、ミルクティーが採用になったようです。

たかがミルクティーといえど、それを飲まずに超音波検査をした時と、飲んでから検査したときの違いはかなり大きく、膵臓の見え方に天地ほどの開きがあります。

ただ、ミルクティーを採用した超音波検査は現在臨床研究中のため、一般の病院では未採用です。ご自分のお住まいの近くにおいて、どこの医療機関で検査できるのか、インターネットで調べてみたり、電話で問い合わせてみることができます。

MRCP

通常のMRI(Magnetic Resonance Imaging 磁気共鳴画像)検査では1cmに満たない初期のガンは見つけにくいといわれています。

そこで登場したのがMRCP(magnetic resonance cholangiopancreatography MR膵管胆管撮影)です。これはMRI検査ですが、特に膵管胆管の映像を見ることに目的を絞ったものをいいます。

MRCPを使えば、早期段階のすい臓がんをおよそ9割の確率で発見することができるという優れものです。

膵臓がんは膵臓の中にあるすい管とよばれる管の上皮にできるもので、MRCPを使うことによって、すい管をくっきりと把握できるようになっており、そこにガンがあれば発見しやすくなるという仕組みです。

すい臓がんの発見率はもとより、放射線の被爆も一切なく、受ける人の身体に害がないのがよいところです。MRCP検査は保険料3割負担であればおよそ9千円前後でうけることができます。

MRCPを受ける目安

では、どんな人がMRCP検査を受けるとよいのでしょうか。たとえば以下のような人が受けるとよいでしょう。

  • 理由もないのに血糖値が上昇した
  • 超音波検査で膵嚢胞が見つかった
  • 血液検査や尿検査においてアミラーゼ値(膵臓から出る酵素の一つ)が基準値を超えていた
  • 自分自身がすい臓がんを疑っており、心配している人