ガンで亡くなった人と生き続けた人  

生命力

大抵の場合に言えることですが、前向きに、能動的に取り組んだ人はよい結果を刈り取ることが多いようです。

逆に、物事を消極的・悲観的に捉えてしまった人の結果は良くないことが多々あります。これはガンとの闘いにおいてもいえることです。

以下に上げる例は星野仁彦著「医者が見放したがんと闘う47の法則」の中で述べられていたものです。がんを発症した2人の女性の対照的な例に注目してみましょう。

乳がんにかかった一人の女性

英語の教師をしていた一人の女性は、あるとき胸のしこりに気づいて乳腺外科を受診したところ、乳がんであることがわかりました。

発見された乳がんはすでにリンパ節にも転移しており、手術で右乳房を切除、リンパ節も切除しました。しかし、再発は必至とみられ、余命がそれほど見込めないと医師から告げられました。

当時彼女は48歳という年齢で、自分の人生にまだまだ期待していました。「やりたいことはたくさん残っているし、今死ぬなんて絶対に嫌」と思いました。

副作用や弱点のある一般的な治療を除外

「なんとしても生きたい」と願った彼女は、弱点や副作用のある抗がん剤治療・放射線治療を断り、代替療法の中からゲルソン療法を選びました。

「やるからにはとことん集中したい」ということで、メキシコにある本家本元のゲルソンクリニックで専門治療を受けようと思い、問い合わせをしました。

すると、毎月の治療費が200~300万円にも上ることを知らされ、唖然とします。とてもそんなお金を毎月支払うのは無理でした。

お金がなくても知恵がある

この女性は、毎月200~300万円ものお金を払う余裕はありませんでしたから、どうしたら本家のゲルソン療法を受けられるか思案しながら日々を過ごします。

他の療法ではなく、ゲルソン療法を、しかも本家本元のゲルソンクリニックで受けたいという強い願いを彼女は持っていました。

お金はなくとも、知恵を絞ります。悩んだ彼女はある手段を思いつきました。

知り合いに片っ端からあたり、何か役立つ情報がないか探したのです。すると、あるお金持ちの女性がん患者がメキシコのゲルソンクリニックでの治療を検討しているという情報を入手することができました。

彼女はその女性に直談判し、自分の英語力を活かして通訳として同伴させてもらう承諾を得ることができました。

直接治療を受けられなくても

彼女はこう考えたのです。「患者として直接治療を受けられなくても、通訳としてその女性のそばについていれば、施されるゲルソン療法のすべてを学べる」と。

「ゲルソン療法を学び、自分で実践して絶対に生きる」

常に前向きな彼女は、通訳をする傍ら、治療内容を何一つ見逃すまいと頑張り、本家のゲルソン療法をしっかり体得して帰国し、それを忠実に実践しました。

現在彼女は精力的に仕事をこなし、元気に生活しています。乳がん発生から22年が経過した今、再発もありません。再発必至といわれていた逆境を自らの決意と辛抱強い努力で乗り越えたのです。

どういう心構えで取り組むか

では、ゲルソン療法を受けたお金持ちの女性がん患者はどうなったのでしょうか。

彼女は精神的な落ち込みがひどく、ゲルソンクリニックに入院していながらもどうしても治療に集中することができず、残念ながら亡くなってしまいました。

同じようにがんを発症しても、「生きたい、絶対に死なない」といった強い決意や、願い、前向きな気持ちや積極性といったものを持っているかどうかで結果は大きく変わってきます。

もちろん、お金があれば、受けられる治療の幅が広がり、費用のかかる手術を受けたり、海外まで行って治療したりすることも可能です。

しかし、最重要なのはこの経験にも裏付けられているように、その人の捉え方や取り組み方です。

患者の精神力や行動力はガンと闘う上でこの上なく重要な要素ということができるでしょう。